24時間換気システム設置は2003年に改正された建築基準法により義務となりました。
部屋全体の空気が1時間で半分以上入れ替わることが必要だと定められ、
シックハウス症候群(化学物質などによる人体への悪影響)などから
住んでいる人を守るために施行されました。
そのため、最近の家は換気システムが絶対に付いています。
その換気システムには第三種換気システム・第二種換気システム・第一種換気システム
という3種類の換気システムに分けられます。
住宅で採用されるのが一番多い第三種換気システムは
自然給気→機械排気です。
外気を自然給気口から取り入れてトイレやバスルームなどに付いている
換気扇から排気をします。
次に住宅で採用されるのは第一種換気システムです。
こちらは機械給気→機械排気となり、
機械で外気を取り込み、機械で排気をするものです。
第二種換気システムは機械で外気を入れ部屋を正圧状態にして自然に排気します。
住宅というよりも病院のクリーンルームなどで採用されます。
M-1 HOMEでは、第一種換気システムを推奨しており、その理由は
全熱交換ができるからです。
全熱交換というのは、外気と室内の空気の熱を交換してくれるシステムで
例えば80%の熱交換率のものを設置していた場合、外気が0度の真冬で室温が20度だった時に、
給気と排気の際に熱と湿度を冷気に移して18度にして室内に入れてくれるという
とても助かる技術なのです。
第三種換気では0度の空気は0度でそのまま入ってきますし、せっかくエアコンや内部発熱で温めた室内の空気が、
外へ逃げてしまいますが、
第一種換気の全熱交換は温めた室内の熱をほとんど残して戻してくれるのです。
また、風の向きや強さによって給気や排気の変動が大きい第三種換気よりも
安定して換気が計画的に行えるのも特徴のひとつです。
換気の選び方によってはアレルギー症状の悪化などを引き起こしてしまう恐れがあるので、
換気システムにはこだわっていきたいですね。
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